昨日、1月18日は弟の誕生日だった。生きていれば、25歳になるはずだった。
でも、弟は25歳になることなく、この世から去ってしまった。
弟の時間は、24歳のまま止まってしまった。
あと、3ヶ月ちょいで誕生日だったのになぁ・・・
でも、昨日は実家に行きケーキを買ってきて、私たちだけでも祝ってあげようと、
母と妹と私との三人で弟の誕生日を祝った。
祝ったけど、なんとも虚しい、寂しい気分だった。
だけど、しょうがない。もう、あいつはいないんだから・・・
いつも、自分の中の悲しい気持ちがいっぱいになって、負けそうになる時に、
自分に言い聞かせてる言葉。
そうしないと、悲しみに負けてしまうと、また戻ってくるのに時間がかかるから。
たまーにだけど、私の気持ちの中でバトルが繰り広げられている。
これでも、こんな気持ちになるのは今回で3回目。28年間生きてきて、もうすでに
3回もこんな悲しみを味わうなんて、やっぱり私は不幸なんだろうか?
1回目は、学生の頃。私は20歳だった。
初めて付き合った人で、だけど向こうから別れを切り出されて、別れた。
けど、すごくすごく好きで、諦め切れなくて、やっと忘れかけていた時に、
事故で亡くなった。
最初は亡くなった事すら知らなくて、葬式にも出席できなかった。
ちょうどその頃弟が病気になって、助かるかどうかも分からないっていう時期から
やっと抜け出せて、回復に向かっている時だったから、精神的にも時間的にも余裕が
まったく無かった。
それに、別れてからは連絡をしても拒絶されてたから、まったく取っていなかった。
共通の知り合いもいたけど、何も言ってなかった。今思えば、あれってたぶん、
あえて私に伝えなかったんだろうと思う。
あの時も、一時自分を取り戻すのに時間がかかった。本当に、辛かった。
今までいた人が、この世から消えてしまうっていう事実が、受け入れがたかった。
だけど、悲しみに押しつぶされそうになっている私に、父が言ってくれた最初で最後の
言葉は、
"その子は死んでしまったかもしれないけど、おまえは生きてるんだから"
だった。今でも、あの時のことを思い出す。
だけど、その父も私が23歳の時に亡くなった。
人生ってこんなにもうまくいかないものなのかと、思った。
それでも、残った自分たち家族で頑張っていくしかないなって、思っていたけど、
今度は弟。
ホント、人生って何が起こるかわからない。
私に取って、いいことはそんなに起こってない。むしろ、辛かった事の方が、
ほとんどを占めているのに、なんでこんなに世の中は不公平なんだろ。